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設立趣意書

設立趣旨について

近年の、福岡県におけるラグビーフットボールの競技者数は、概ね7,000人を超える会員数と、140を超えるチーム数があります。
これは、全国4位の位置にあり、関東、関西の人口密集地を含んだ中での位置で、人口密度からすれば最も高い位置にあると言っても過言ではありません。

競技力においても、高校以下のカテゴリーは、常にトップレベルにあり、毎年全国大会の上位の成績を収めています。
また、日本最高峰リーグである、「LEAGUE ONE」にも、福岡県所属の2チームが加盟しており、福岡県が日本ラグビーの重要な一翼を担っていることは、誰からも認識されているところであります。

しかしながら、このような諸条件を踏まえていながら、「なぜ、関東、関西に匹敵できる全世代におけるラグビー基盤が形成できないのか。」「人材の宝庫でありながら、育成した人材が流出し、大学のカテゴリー以上におけるレベルが上がらず、強化の限界は高校までで止まってしまうのか。」「競技人口も、世代が上がるごとに減少し、ピラミッド型の構成となっているのを抑止できないか。」と言った課題が、これまでの当協会における永年の懸案となっています。

こうした中、ラグビーワールドカップ2019の開催で、これまで無関心だった層からも、ラグビーへの関心が高まり、「わが子にラグビーをさせたい」「ラグビーをやってみたい」という思いから、ラグビースクールには入部希望者が殺到し、競技人口の増加も見込まれたが、指導者や活動場所が不足するといった新たな課題のため、一部では入部希望者をお断りしなければならないと言った事態も発生してしまいました。
このような事態を改善しなければならないと言った機運が、当協会内で高まっているものの、当協会の財源は、会員からの会費のみであり、既存の大会を実施していくことが限界で、新たな事業展開をしていくための財源はなく、新たな事業を開拓してくためには、ボランティアでは限界があり、人材確保していく活路が見いだせずにいます。

JRFUでは、2019年のワールドカップを機に更なる飛躍を遂げるため、中長期計画において8つの目標たて、世界一のラグビーユニオンを目指し「組織力の強化」「安定した財政基盤の構築」「シンボルである代表チームの強化」「ラグビーを通した社会貢献」「新たな産業を生み出す」に取り組むこととされています。

これは当協会においても同様で、当協会も日本協会に沿った目標を今後整理して行く必要があります。
加えて、当協会では「日本一の協会」を目標として掲げており、「競技人口日本一」「各カテゴリー日本一」「自分たちの占用グランドを持つこと」を目指しています。
また、福岡県の立地を生かし「アジアのラグビー普及拠点となること」も目標としています。 
また、今年から日本最高峰リーグ戦であった「トップリーグ」から「リーグワン」へ移行することで、新たな大会運営となることから、「大会運営の業務受託する」ことや、コカ・コーラレッドスパークスラグビーの廃部に伴う「さわやかスポーツ広場の継続利用」並びに「さわやかスポーツ広場を活用し、普及事業が中心とした新たな事業展開」が求められています。

特に「さわやかスポーツ広場の継続的利活用」は、当協会の目指す「自分たちのグランドを持つこと」「アジアのラグビー普及拠点となること」に直結しており、当協会が将来において発展していくための基盤になると確信しています。

これから解決していかなければならない課題は山積しておりますが、福岡県ラグビーフットボール協会が「日本一の協会」となり、会員が誇れる協会となっていくためには、チーム関係者並びに当協会を支えていく関係者が集まり、知恵と情報を結集し、オール福岡のレベルで、戦略的かつ総合的に協議する場を設けることが不可欠であると考えております。私どもは、所属チーム間の壁を越え、福岡県協会が「日本一の協会」となることをめざし、「一般社団法人福岡県ラグビーフットボール協会」を設立する次第であります。

令和3年11月7日
一般社団法人 福岡県ラグビーフットボール協会発起人一同

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